第10回大会 そのに

 
第10回広島国際アニメーションフェスティバル(2004年8月19日から23日)回想

現代日本のアニメーション1レビュー(というか個人的感想雑記
 
1.バーチャルサーカス 浅川順・福本隆司 11分
実写のお姉さんが不思議の国のアリス的に3Dアニメの世界へ・・・というもの。
1995年の作品というのは「現代日本の」とするにはちとレトロ感が(2004年だからね)。
すーぱーは~どランラランラ♪イワトビペンギンが懐かしかったです。(笑)
しばらく経ってこの作品を思い出すと、ついでに頭のなかで平沢進「ヴァーチュアル・ラビット2」が流れます。
なんかそんな雰囲気だったような。
資生堂HGスーパーハードのイワトビペンギンCMは株式会社ポリゴン・ピクチュアズのページで見れた。
 
2.こまねこ 合田経郎 5分
こまねこー♪会場受けの非常によかった作品。
そういえばこのキャラ、以前雑誌(MOCA)の表紙でも見かけたことがありました。
コマ撮り人形アニメを作成する猫
まさしくアニメフェスにふさわしい。
奮闘ぶりがとにかく可愛い。ほのぼの~v
NHKの「どーもくん」製作スタッフが作ってるそうで公式サイトもあり。
その後映画になったり、モスのおまけになったりもしてたね。
 
3.星の子 山内久美子 1分33秒
とても詩的。
というか詩と音楽と絵で構成された作品。
モノクロ画面が静かで幻想的で繊細。
文化庁メディア芸術祭のサイトで見れた。

4.太陽をなくした日 前田稔 18分40秒
丁寧に描かれた絵(色鉛筆かな?)素朴な雰囲気。
セリフというよりBGM的に入ってくる声。
広島弁が聞こえ、戦時中らしいことがわかった途端とりあえず逃げたくなりました。
心の準備なしにヒロシマモノはしんどいです。

5.ワンダーフロッグ 又吉浩 5分30秒
脱力系カエルに、可愛い宇宙人。
涼しげな色合いでキレイな画面。ぽんぽん進むストーリー。
明るくて楽しい作品でした。
デジスタのページで見れた。

6.ポリゴン家族 浅川順 4分35秒
怖いです。シュールです。ポリゴン父さん
オチはどこだと思って観ていたら、そうか,次回予告がオチなのか。(笑)
どこかで観たことあるなーと思ったら、どうやら昔「スマアニメ#7」を観たことがあるっぽい。
SmaSTATION!サイトで見れた。
これもPOLYGON PICTURES。

7. ビップとバップ(3) 和田敏克 5分
NHK教育のプチプチ・アニメ。
みんなのうた「象だゾウ」(2004年2・3月)の方の作品だーと思いながら見てました。
紙製キャラクターが可愛くてほのぼの。
絵そのものはアナログっぽいけどやっぱりあれはデジタルのなせる技なのかな。

8.コンパートメント 昼間行雄 4分30秒
うーん。難しい。
最も現代芸術という雰囲気だった作品がこれ。
写真によるアニメーションということなんですが。
アニメーションと言っても連続した動きという感じでもないし。
でも連続写真が滑らかに動いてたらそれはアニメーションというより普通の映像作品になっちゃうか。
実験的なものなのかなと思いました。

9.キミはともだち(KIMI WA TOMODACHI) 伊藤有壱 5分1秒
まず画面に出たのが「Ken Hirai」の文字。
「ん?平井堅 ?」と思っていたら流れているのは聞いたことのあるメロディ。
まさしくあの「平井堅/キミはともだち」のプロモ映像。
あーテレビとかで見たことあるある。
通しでちゃんと見たのは初めてだったのですが、何だかじーんとしてしまいました。
キャラクターは可愛いのだけど、切ないストーリーはどことなく「手塚治虫/火の鳥」に近い印象を受けました。
ニャッキ!」とかでおなじみの伊藤有壱さんは会場でも見つけやすい。
 
10.ミニコニ 十二支 石田卓也 1分
何かとおもったらコニちゃん。(笑)
NHK教育にほんごであそぼですね。
粘土のコニちゃんから始まって十二支の動物に次々変化。
見る分にはあっという間ですが、クレイアニメって作成の手間が凄そうだなぁと改めて思ったりもしました。

11.なんじゃもんじゃおばけ 横須賀令子 5分
NHK教育のプチプチアニメ。
おばけで遊んじゃう子狐が可愛くって大好きな作品です。
墨絵のタッチが独特で、お話の展開も面白いのです。

12.ミッドナイトレストラン ムーンイーター編 野村辰寿 30秒
あっという間すぎて会場に動揺が。(笑)
ルソーのような絵のライオンさんが月をもしゃもしゃっと食べてしまうというもの。
ストレイシープとか「ジャム・ザ・ハウスネイル」の方ですね。
 
13.スイカを買った 太田和彦 11分
なんていうかこう、ヘタウマ系な絵に淡々とした情景で妙に力が抜けていくという。
検索してみたところ出てきたのは椎名誠企画」「沢野ひとし原作」「しずかなあやしい午後に」。
うーん。なんか聞いたことはあるような気がしないでもない。