広島アニメフェスは広島のアニメファンの敵じゃない!

第15回広島国際アニメーションフェスティバル
2014/8/21~8/25アステールプラザで開催 http://hiroanim.org/



どうも、TVアニメ過疎地です。広島です。

今でこそBSやネットの無料放送で見れるものも増えたけど、
昔からアレもコレも放送されなかったり一年遅れだったり
テレ東系がないからってのもあるけどそれだけじゃない気がするよね。


という広島でですよ

広島国際アニメーションフェスティバルをよろしくね!」

ていうとですよ

「こんなアートなやつ要らんからTVアニメ増やせや!」

と思う人はやっぱり結構いると思うわけですよ。
近年アニメフェスっていうと日本のいわゆるアニメの見本市的なやつとかのイメージを持ってる人も多いと思うし。
それを期待して「どれどれ」と見てみたら全然違う雰囲気でがっかりするのも気持ちはわかるのですよ。



でもそんないわゆるアニメ好きの人にこそ広島アニメフェスに興味持ってもらいたい!
と個人的には思うのです。
広島アニメフェスは広島のアニメファンの敵じゃないのです!


だって広島アニメフェスがなくなったってTVアニメ放送は増えないけど、
広島アニメフェスが盛り上がったら、もしかしたらアニメ放送のスポンサーになろうかという企業が出てくるかもしれない!


そりゃもちろんメインのコンペ部門に日本のTVアニメはないし
同人誌とかコスプレとかそういう方向じゃないし
ゲスト声優もアニソン歌手も来ないし
日本のテレビアニメ作ってる会社があれこれ作品ブース出したりしませんけども。



いわゆるアニメと一切関係ないかというとそうでもない。
そもそも第一回のグランプリは手塚治虫先生なんですもん。
今年は『森の伝説 第二楽章』世界プレミアなんていうプログラムもあります。
森の伝説PART-1:アニメ・映像wikiTezukaOsamu.net(JP) 手塚治虫 公式サイト http://tezukaosamu.net/jp/anime/75.html


アートアニメとTVのアニメに共通する表現はいろいろあるし、
王と鳥」とジブリアニメみたいに元ネタともいえるようなものもあるし
CGアニメなんかは短編で実験的に作られていたものがいつのまにかTVアニメのスタンダードになってたりとか。


広島アニメフェスの中で「いわゆるアニメ」を探してみるのも結構楽しいのです。

昔はTV新作アニメの宣伝用CD-ROMが配布されてたこともあったよ。
(広島では放送されなかったけど「巌窟王」…)

コンペにはなくても「現代日本のアニメーション」なんていうプログラムでは「いわゆるアニメ」寄りのものが上映されたり。
前回は大友克洋監督「火要慎」、森田修平監督「九十九」なんかが劇場公開よりずっと早い段階で見れるなんてこともあったし。
「ショート・ピース」プロジェクト最終形態PV: http://youtu.be/9ihx542wz2M


文化庁メディア芸術祭ブースでは前回「魔法少女まどか☆マギカ」(オリジナルダイジェスト1分30秒)とかも流れてたし。
今回のメ芸ブースでは http://jmaf-promote.jp/prog/398.html このへんが流れるみたい。
湯浅 政明監督「キックハート」あたりが気になるなー。あと「Airy me」も怖いけどTVアニメとか好きな人にはオススメしたい。

「ネクサス・ポイント」というプロ作家とかが持ち込み上映したりするプレゼンスペースでメ芸のプレゼンがあるらしいのでそっちも気になるところ。(日時不明)
プレゼン後にこちら http://jmaf-promote.jp/prog/397.html を流すとのことなので、なかむらたかし監督の「寫眞館」がむっちゃ見たいっす!

あ、そうそう、「rain town」は前回コンペにも入ってたんですよ。
石田祐康さんといえば「フミコの告白」とか、いま 残響のテロル の前に入るノイタミナアイキャッチでも一瞬見れる「ポレットのイス」の方ですよね。
「ポレットのイス」: http://youtu.be/l03lLXvUx7k


そんなわけで、「アートアニメ興味ないし」というアニメファンの方にも是非会場に来ていただきたいなと思うのでした。

もちろん広島アニメフェスは「作家のため」というのが第一になっているので、正直ただのアニメファンが行くと不親切だなと感じることもあります。
だからこそ「ただのアニメファン」の私は広島のいわゆるアニメ好きの皆さんに会場に行ってもらいと思っちゃうのです。
行く人が多くて、アンケートとかにもそういう傾向が出れば今後だんだん、ただのアニメファンにも優しい運営になるかもしれないし!
広島アニメフェスが盛り上がって、広島のアニメ放送も増えて欲しい!ほんとに増えて欲しい!